2002年・伊/米
監督/ロベルト・ベニーニ
出演/ロベルト・ベニーニ

============================================
ジェッペット爺さんは、丸太から作ったあやつり人形に
ピノッキオと名付け可愛がる。
しかしピノッキオはうそつきのいたずら小僧で・・・
============================================

フェリーニが生前ベニーニを主役に映画化を考えていたそうな。
そして今回、50歳になるベニーニがその意志を継ぎ
監督・主演で作った作品。

「原作に忠実に」ということで、出演者はすべてイタリア人。
ディズニーではジェッペット爺さんとピノッキオが鯨に食べられるが
本作品では原作通りに鮫に食べられちゃう。

戒めをこめた童話らしく、学校に行かない子やうそつきな子、
親を大事にしない子は、将来牢獄行きが病院行きだと語る。

う〜ん、牢獄はまだしも病院ってのは一体どういうつもりなんだろ?(笑)

人のいうことを聞かない、
ラクな方に流される
傍若無人

こんな悪い子ピノッキオ。
しかし、これって今の子供にも当てはまるのでは?

ピノッキオ役のベニーニ。
たしかに上手い。
ぴょんぴょこ跳ねて、いたずら小僧だけど純粋なピノッキオを熱演。

・・・上手いけど、上手いからこそなのか
どこか悲壮感を感じる。
50歳にしてピノッキオは、ちょいとキツイのでは?

「50歳のピノッキオ」
「髭剃りあとが青々としているピノッキオ」
「ちょいとトウがたった妖精」

これらを気にしなければ、美しい映像の中で繰り広げられる
童話の世界を堪能できるであろう。

コメント