2003年・日
監督/吉岡 逸夫

============================================
現役新聞記者の吉岡逸夫が、カメラ片手に開戦目前のイラクで
人々の姿を映したドキュメンタリー。
============================================

新聞記者吉岡氏がイラクの人々をインタビューする。
撮影も吉岡氏。
そしてナレーションも吉岡氏。
つまりなんでも吉岡氏が1人でやっちゃったってことね。
ナレーションはプロを使ったほうが聞きやすいと思うのだが、
吉岡氏独特のテンポが、初めこそつまらない雰囲気をかもしだすのだが、
話が進むにつれて、なんとも味のあるナレーションに聞こえてくる(笑)

地味だが、まあまあ面白い作品。

・・・しかしね、本作品、
『アフガン戦場の旅 記者たちは何を見たのか』
『祈りのニューヨーク』の2本が同時収録されているのだが・・・。
『笑うイラク・・・』はまあまあ面白いのだが
『アフガン・・』『祈りの・・』と進むにつれ
面白みが薄れてくる。
『祈りの・・・』に至っては、早送りしたい気持ちを堪えるのに大変だった。

『アフガン戦場の旅 記者たちは何を見たのか』は
タリバン政権の本拠地アフガニスタンで
世界各国から集まった記者たちを取材する。

記者達に「アフガンに来たのは会社の命令か?自分の希望か?」
アフガニスタンの人々には
「あなたは自由ですか?」
こればかりをしつこく聞いているような印象をうける。
希望通りの答えがでるまで、質問するぞって感じだ。

そして3話目の『祈りのニューヨーク』は
9.11テロから1年後のニューヨークを取材しているのだが
始まりかたがビックリだ。
バスタブの中の自分の脚を映したシーンから始まる。
バスタブにつかって、試し撮りでもしたのか
はたまたサービスシーンなのか(笑)
う〜ん、毛がぼうぼう生えた男の脚を見せられても・・ね。
『祈りの・・』はほとんどナレーションがなく
このシーンの真意は不明である(笑)

日本人の自称大道芸人が公園で、
鎮魂のために赤ふんどしチラチラさせて、
キェェェ〜ッと叫びながら創作ダンスを披露。

う、う〜む・・・。
こんなの観せられても・・・。
吉岡氏は何を伝えたかったのだろうか・・・。

「ドキュメンタリー作品」というより、取材メモのような作品。

コメント