2002年・米
監督/スティーブン・スピルバーグ
出演/トム・クルーズ

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2054年のワシントン。
プリコグの予知能力によって、殺人は犯行前に予知され
犯人は事件をおこす前に逮捕されていた。
この犯罪予防局を率いるのは敏腕捜査官アンダートン。
しかし、プリコグが予知した次の殺人事件の犯人は
そのアンダートンだった・・・
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な、長い・・・。
146分は長い・・・。

青みがかった近未来都市の映像。
毛細血管のように、すみずみまで入り組んで
一見整然としているようだが、どこか猥雑。
飽和状態を連想させる。
年度末に、余計な道路工事した結果みたいだ(笑)

その反面、予防局内部はシンプル、
郊外であろう場所は、現在とほとんど変わりなし。

犯罪予防システムにより、会った事も無い男を殺害すると予知され
俺は殺しなんかしないぞ!何故だー!と逃げる主人公アンダートン。

何者かがシステムに侵入して、
彼をおとしいれたのかと単純に考えた蛍風。
実はそんなものではなかった。

古典的だが、今ではかえって新鮮味を感じるやり方。
「ツールに頼らず、頭を使う」
たったそれだけの事を新鮮に感じるのは、
最近の作品に毒されていたのだろう。
作品だけじゃない、なんでも便利な道具に頼って
自分で工夫しない、することもない生活だ。反省。

予知システムを紹介する初めの事件は、長すぎると感じる。
もっとサラっと流しても良かったのでは?

目玉コロコロとか、スピルバーグの「お遊び」シーンも笑えるが、
作品全体の雰囲気からいって、余計な笑いがチラホラ。

笑いがなけりゃ、長時間耐えられないと思ったのかもしれないが、
余計な笑いを入れずに、もっと時間をけずって
テンポ良くした方が良かったのでは?
後半は時間を気にせず、ぐいぐいひきこまれていっただけに残念。

ところで146分、劇場で観た人達はトイレの心配をしなかったのでしょうか?
終映後はトイレが混むから、ダッシュしようとか(笑)

長く歴史に残る作品かといえば疑問を感じるが、
そこそこ面白い娯楽作品といったところ。
トムトムとスピルバーグということでビデオ店には
好回転の良い商品。
個人的には、1度みたらもう沢山って感じだケド・・・。

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