2001年・米
監督/ボブ・ジラルディ
出演/ダニー・アイエロ
   エドアルド・バレリーニ

============================================
ニューヨークのトライベッカで、
今もっとも旬なイタリアンレストラン・ジジーノ。
オーナーのルイは、賭けの胴元をしていたが、
今後はレストラン経営一筋で行こうと思っている。
ルイの息子ウードは、レストランの人気シェフ。
ウードの作る斬新な料理によって、店は流行最先端になったのだ。
伝統的な料理を好むルイはウードよりもアシスタント・シェフの
ダンカンがお気に入り。
そして今宵も店は開店する・・・
============================================

ルイとウード親子をはじめ、雑学の天才バーテンダー、
ウエイトレスとして働くアーティストなど
スタッフがそれぞれ個性的。
そしてお客も、店の利権を狙う者、辛口評論家などなど
様々な人間が様々な思いを秘め、店に集う。

個々のキャストのストーリーが、まるで料理の材料のようにあふれ、
観終わってみると、一つの料理として完成された印象をうける。

ラストはとにかく意外の一言。
えっ・・・そういう伏線だったの?ヤラレタ〜って感じ。
それでいて痛快で、美味しい料理を堪能したかのような
清々しい満足感。

とはいえ、劇中にでてくるエビのパスタ。
あれ・・・とっても食べづらそう。
どうやって食べようかなんて考える料理は、
庶民な蛍風は苦手ですわ(笑)

DVDには特典としてレシピがのっているが、
作る以前に材料を揃えるのが大変そうだ。
バターミルクだとかサヴォイキャベツだとか仔牛の腰肉のぶつぎり・・。
そんなもん、蛍風が買い物するスーパーにゃ売ってませんよ。
デパートでもいかなきゃ手に入らないじゃないか・・・。
だいたいバターミルクって何なのよ(笑)

ジャケットがとても洗練されている。
音楽がGOOD。

猥雑で活気ある厨房、賑やかな店内。
親子の確執、恋のさやあて。
料理を作る人、食べる人、批評する人。
一見バラバラな要素が、気づけば一つの皿におさまっている、
そんな印象を受けた作品。

コメント