2002年・米
監督/バーベット・シュローダー
出演/サンドラ・ブロック
   ベン・チャップリン

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リッチでハンサムな人気者リチャード。
頭は良いけど地味で友達のいないジャスティン。
一見共通点のない2人だが、実は密かに完全犯罪を計画していた・・・
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1920年代にアメリカで実際におきた事件をヒントに作られた作品。

自分達が考える「真の自由」を手に入れるため
完全犯罪を企てるリチャードとジャスティン。
周囲は2人がつきあっているとは知られていない。
あまりにもかけ離れた2人なのだ。

ジャスティンの綿密な計画のもと、2人は殺人を犯す。
そして捜査にあたったキャシーとサム。
捜査はジャスティンの計画通りに別の人間を容疑者として進んでいくが、
キャシーの直感は違っていた・・・。

生まれも育ちも境遇もまったく対称的なジャスティンとリチャード。
反社会的な年頃の彼等が「真の自由」を得るために
犯行に及ぶ。
それを追い詰める刑事キャシーは、
心に傷を持ち被害者に同化する傾向があるため、
強引な捜査をしてしまう。

ジャスティンとリチャードの境遇や
なぜ仲間になったか描かれ方が不足。
またキャシーの心の傷も説明不足。
そのため、ただ事件を捜査するお話になってしまっている。

高校生2人か、キャシーがどちらかに要点をしぼった方が
良かったのかもしれない。

リチャード役のライアン・ゴズリング、
ジャスティン役のマイケル・ピットはGOOD。
特にマイケルは『ヘドウィグ・アンド・アグリーインチ』の
トミー・ノーシス役とはまたまた違った魅力。
それだけにリチャード&ジャスティンの
多感な年頃の話にしぼられなかったのが悔やまれる作品。

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