2002年・米
監督/ジェス・バターワース
出演/ニコール・キッドマン

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真面目な銀行員ジョンは、女性との出会いがなく
ネットでロシア人女性を花嫁としてメールオーダーする。
そしてやってきたナディアだが、彼女はジョンの
注文とは違い、英語が話せなかった。
とまどいながらも、次第にナディアに心を開くジョン。
しかしナディアの誕生日に、彼女の従兄と名乗る男達が現われ・・・
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可も無く不可も無く、真面目な銀行員ジョン。
そんな彼の仕事ぶりが評価され、金庫の鍵の保管者になる。

そんなジョンの私生活はつまらないもの。
小さな町では女性と知り合う機会がないのだ・・・。

で、このベン・チャップリン扮するジョンは
無謀にもネットでロシア人花嫁をオーダーする。
いやはや、出会いがないからってネットで花嫁オーダーするか?

しかも条件は
「知的でユーモアがあって、会話を楽しめる女性。できれば美人」

会話が楽しみたいならなんでロシア女性をオーダーするのさ(笑)
それに条件高すぎ。
結婚できないのを出会いの機会が少ないせいにしているが、
どんな小さな町だって、結婚できる人はちゃんとできるんだからさ。

それでやってきたのがニコール・キッドマン扮するナディア。

いやもう、メールオーダーしてニコールが来たら
これはアタリでしょう!
しかしジョンはナディアが英語が話せないと知ると
注文と違うと「返品」しようとする。

ニコールだよ、ニコール!
ニコールが嫁さんに来たら、ちょっとくらいのこと目をつぶっても
お釣りがくるじゃないのさ!

「返品」したがっている雰囲気を感じたナディアは
一生懸命けな気に、ジョンを誘惑する。
ジョンのことを知ろうと部屋を調べ、エロビデオと
「緊縛マニア」の本をみつけ、
ジョンの好みに合わせるナディア(笑)

その甲斐があってか(笑)、
ジョンもナディアに心を開くようになった彼女の誕生日、
突然ナディアの従兄とその友人となのる男が現われて・・・

謎の訪問者は予想通りなことをして
銀行の鍵を管理するジョンはこれまた予想通りのことして、
そしてやっぱりナディアの正体も予想通りで・・(笑)

しかしジョンが予想どおりの事を「やっちゃった」以降、
物語は意外な展開へと進む。

ジョンと英語が話せないナディアの様子はラブコメ。
そして謎の2人組みが現れてサスペンス。
このまま進むのかと思いきや、最後はラブストーリーへと変化する。

アメリカ映画なのに、舞台はイギリス、
しかし撮影はオーストラリアという作品。

謎のロシア人にはフランス人俳優
マチュー・カソヴィッツとヴァンサン・カッセル。
2人とも良い味を出しているが
ニコールを含めこの3人が、なんでロシア人を演じるのか分からない(笑)。

いろいろと考えると不思議な舞台裏だが、
そもそもネットで花嫁を注文するジョンの行動が
世間一般の感覚とは違うから
そんな不思議の味付けもオツなものかもしれない。

ニコールの演技がイイ!
言葉がわからない仕草はキュートで、
その後の変貌ぶりもさすがオスカー女優である。

予告編ではすごいサスペンスのような作りになっていたが、
ラブストーリーにちょこっとサスペンスを加えてみた作品。

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