『ブラック・ナイト』・・「おばかちん」というよりフツー

2001年・米
監督/ジル・ジュンガー
出演/マーティン・ローレンス
　　 トム・ウィルキンソン

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ジャマール・ウォーカーは、経営難のテーマパークで
働いている自己中心的な男。
ある日、お堀の掃除をしていると、光るメダルが。
そのメダルを取ろうとして堀に落ちた彼だが
目覚めるとそこは14世紀のイングランドだった・・・
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おばかちんこめでぃまつりの1本。
しかし、この作品を「おばかちん」とするにはやや無理があるようだ。

現代のアメリカに住む自己中心的な男・ジャマール・ウォーカーが
14世紀のイングランドにタイムスリップする。
持ち前の度胸と話術で、ピンチを乗り越え、
貧困と圧政にあえぐ民衆とともに立ち上がる。

自分のことしか考えなかった男が、
人のために、勇気をもって行動する人間再生ドラマ。
そこにコメディアン　マーティン・ローレンスの
魅力をつめた作品である。

現代の口先男ジャマールと、
中世の騎士ノルティ卿の時を超えた友情が
お互いに人間として高めあっていく。

ノルティ卿役トム・ウィルキンソンが素晴らしい。

現代人が中世にタイムスリップし、とまどう姿が笑える。
しかしそれ以上に本作品の魅力は、
時を越えた男の友情と人間再生ドラマが
おしつけがましくなく、自然に描かれていることであろう。

「おばかちん」ではなく、普通のコメディ。
余談だが、王のパーティでジャマールが披露するダンス、
振付けはポーラ・アブドゥル。