『カッコーの巣の上で』・・これぞニコルソン
2003年2月14日 洋画その他・海外TVドラマ1975年・米
監督/ミロス・フォアマン
出演/ジャック・ニコルソン
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刑務所の強制労働から逃れるため、精神異常を装って
病院に送られてきたマクマーフィー。
そこは絶対的なラチェット婦長のもと、
患者は皆、無気力だった。
マクマーフィーは様々な手段で婦長に反抗し、
患者達は次第に表情を取り戻してくのだが・・・
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昨日『プレッジ』を観て、ジャック・ニコルソンが見たくなったので。
あああ、名作と呼ばれるものは何年経っても良いものだぁぁ。
1975年製作のこの作品、今観てもちっとも古さを感じない。
体制からの解放、人間の尊厳という不偏的なテーマのせいか?
構成の素晴らしさのせいか?
この作品には、今ではそうそうたるメンバーが出演している。
ニコルソンはもちろんだけど、ダニー・デビート、
クリストファー・ロイド、ブラッド・ドゥーリフなんか出演している。
ドゥーリフはたしか『チャッキー・・』声やっていたような・・・。
とにかくみんな若い!
その中でニコルソンだけは、変わっていない。
今も昔もあんな顔のニコルソン(笑)
今回初めて知ったのが、製作がマイケル・ダグラスだったこと。
なんでも、もともとは舞台で演じたカーク・ダグラスが権利を持って
映画でもマクマーフィーを演じようと思っていたのが
監督選びが難航するうちに、マクマーフィーを演じるには歳をとりすぎて
権利を息子マイケルの譲ったらしい。
カークのマクマーフィーも観たかった気もするが、
やはりニコルソンで正解だったと思う。
こういう役をやらせると、さすがニコルソンと唸ってしまう。
「体制からの解放」がテーマということは、
ラストのマクマーフィーが施されたのはロボトミー手術なんだろうか?
病室から帰ってきた時、魂が抜けたようだったもの。
あの時代ロボトミー手術はよく行なわれていて、
日本でも禁止されたのはそんなに昔ではない。
鼻の穴だか、目頭だかに棒をつっこんでグリグリして
前頭葉の一部を切り取る手術。
これを施すと反抗とか暴力をふるったりしなくなり
おとなしく、言いかえれば無気力状態になるらしい。
あれがロボトミー手術だったとすれば、
ラストのインディアン・チーフの台詞と行動が一層際立つ。
誰よりも体制に反発し、自由を求めたマクマーフィー。
彼が自己の意思を持たず、
強制的に無気力状態に置かれたままにしているより
「ああすること」が、マクマーフィーの為なのだろう。
キャストの演技、テーマの持つ重み、
何年たっても変わらぬ圧倒的な迫力をもたらす作品。
監督/ミロス・フォアマン
出演/ジャック・ニコルソン
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刑務所の強制労働から逃れるため、精神異常を装って
病院に送られてきたマクマーフィー。
そこは絶対的なラチェット婦長のもと、
患者は皆、無気力だった。
マクマーフィーは様々な手段で婦長に反抗し、
患者達は次第に表情を取り戻してくのだが・・・
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昨日『プレッジ』を観て、ジャック・ニコルソンが見たくなったので。
あああ、名作と呼ばれるものは何年経っても良いものだぁぁ。
1975年製作のこの作品、今観てもちっとも古さを感じない。
体制からの解放、人間の尊厳という不偏的なテーマのせいか?
構成の素晴らしさのせいか?
この作品には、今ではそうそうたるメンバーが出演している。
ニコルソンはもちろんだけど、ダニー・デビート、
クリストファー・ロイド、ブラッド・ドゥーリフなんか出演している。
ドゥーリフはたしか『チャッキー・・』声やっていたような・・・。
とにかくみんな若い!
その中でニコルソンだけは、変わっていない。
今も昔もあんな顔のニコルソン(笑)
今回初めて知ったのが、製作がマイケル・ダグラスだったこと。
なんでも、もともとは舞台で演じたカーク・ダグラスが権利を持って
映画でもマクマーフィーを演じようと思っていたのが
監督選びが難航するうちに、マクマーフィーを演じるには歳をとりすぎて
権利を息子マイケルの譲ったらしい。
カークのマクマーフィーも観たかった気もするが、
やはりニコルソンで正解だったと思う。
こういう役をやらせると、さすがニコルソンと唸ってしまう。
「体制からの解放」がテーマということは、
ラストのマクマーフィーが施されたのはロボトミー手術なんだろうか?
病室から帰ってきた時、魂が抜けたようだったもの。
あの時代ロボトミー手術はよく行なわれていて、
日本でも禁止されたのはそんなに昔ではない。
鼻の穴だか、目頭だかに棒をつっこんでグリグリして
前頭葉の一部を切り取る手術。
これを施すと反抗とか暴力をふるったりしなくなり
おとなしく、言いかえれば無気力状態になるらしい。
あれがロボトミー手術だったとすれば、
ラストのインディアン・チーフの台詞と行動が一層際立つ。
誰よりも体制に反発し、自由を求めたマクマーフィー。
彼が自己の意思を持たず、
強制的に無気力状態に置かれたままにしているより
「ああすること」が、マクマーフィーの為なのだろう。
キャストの演技、テーマの持つ重み、
何年たっても変わらぬ圧倒的な迫力をもたらす作品。
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