2001年・米
監督/ショーン・ペン
出演/ジャック・ニコルソン

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刑事のジェリーは、定年退職まであと数時間。
そこに少女レイプ殺人の報告が入る。
被害者の母に、魂にかけて犯人を見つけると
約束し・・・
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妻子もなく仕事一筋の刑事ジェリー。
部下からも辣腕デカとして信頼されている。
彼の定年退職パーティー中に、少女レイプ殺人の報告が。

パーティーを楽しめと言う仲間に、
定年までまだ数時間あると現場に向かうジェリー。

被害者の母親に「魂にかけて犯人を捕まえる」と約束させられる。

犯人として逮捕された男にジェリーは違和感をおぼえる。
ジェリーの刑事としての勘が彼は犯人ではないという。
そして容疑者自殺で事件は終わったものと処理される。

それでも定年になったジェリーは独自に調査し、
犯人がいると思う町で生活を始める。
釣りが唯一の趣味の彼は、犯人という獲物がかかるのを
じっと待つのだ。

蛍風の周囲では男性陣にすこぶる評判の良い作品。
しかし、蛍風には残念ながら好みではなかった。

あと数時間で定年だって時に、
なんでのこのこ現場にしゃしゃりでて行くのさ。
後進に道を譲るって事知らないのか?
自分の刑事としての時間があとわずかってのに
「犯人を見つけます」って遺族に約束しちゃうし。

ジェリー役がジャック・ニコルソンということで
蛍風はジェリーが一番あやしく思えてしまった。
「もしかしてコイツが豹変して斧を片手に・・・」
いやいやこれは『シャイニング』じゃない(笑)

ジェリーは時々急に汗をかいたり、声が聞こえなくなったり。
・・・これは更年期障害のオヤジの話か?(笑)

ストーリー(事件)は意外な結末を迎える。
ジェリーの刑事としての勘はあたっていたが、
彼の人生は運命の女神にもてあそばれた。

全編を通して、艶っぽさ、笑いがなく、
男の誇りと孤独と乾いた感じが漂う。
う〜む、これが男の世界ってやつなのねん。

ショーン・ペンの豊富な人脈をあらわすかのような
豪華なキャスト。
あのミッキー・ロークが未解決事件の被害者の父でチラッと出演!
あのミッキーが、娘を愛する父親役!
あのミッキーが、老人ホームの管理人役!
あのミッキーが少し太って好々爺!(笑)

その昔ミッキー・ロークはすごい人気だったのよ。
普通のシーンではエロチックで、
エロチックなシーンではちっともいやらしさを感じさせなかった
不思議なフェロモン役者。

蛍風思うに、彼は日本で豹柄のスケスケトランクスをはいて戦った
あのボクシングの試合から人気がなくなったのでは?
どうみても威力のなさそなパンチ一発でのKO勝ち。
あれはやはりヤラセだったのでしょうか?
あの試合から彼の人生下り坂。
再起を狙ったら詐欺事件に巻き込まれるし。

『プレッジ』この作品、太ったニコルソンは
どこかリチャード・ドレイファスに似ていた。
男の誇りを貫くのは必ずしも周囲を幸せにするものではない。
運命の女神は気まぐれだ。
そしてミッキーの豹柄パンツを思い出した。
蛍風には、そんな作品。

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