2001年・米
監督/アーウィン・ウィンクラー
出演/ケビン・クライン
   ヘイデン・クリステンセン

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建築デザイナーのジョージは
自分がガンに侵され余命幾ばくも無いことを知る。
そこで昔から夢である自分の家を
離婚した妻に引き取られた息子サムと
一緒に建てようと決意する・・・
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ケビン・クラインはいいとして
癌モノで、しかも息子がSWのヘイデン・・・
むむむ〜・・・
しかし最近ヒューマン系を観てなかったからな〜ということで
選んだ作品。

この作品でのヘイデン君は化粧バリバリのツッパリ君。
化粧するツッパリ君っていつの話だ?(笑)

で、このヘイデン君扮する反抗的な16歳の少年サムは
週末だけ父ジョージの所で過ごす約束なのだが
「変人」さんの父と過ごすよりも、
悪友と女の子ひっかけて過ごしたいと思う。
うんうん、そういう年頃なんだよね。
しかしその心の底には、
どこか今の自分を嫌っている部分もある悩めるお年頃。

おろおろする母親を尻目に、反抗するサムだが
実の父ジョージがガツンと力づくで話を進める。
「この夏は俺と一緒に家を建てるんだ!」

ふてくされるサムだが、まだどこか純な部分が残っていて
しぶしぶサムのところに行く。

反抗的なサムに、残りの命をかけて自分の生き様を見せつけるように
家を建てるジョージ。
冷えたサムのまなざしがストーリーが進むにつれ
次第に生き生きと輝いてくる。
それとは対称的に次第に衰えていくジョージの身体。

建築がすすむにつれ、輝いてくる息子と衰えていく父。
父は命のすべてかけてを家=人生の輝きを息子につたえる。

ラストもあざとくなく、爽やかな気持ちにすらなる。

ケビン・クラインもヘイデン君も、とても良い。
この2人だけでなくキャストがとても良い。

素直に良い作品だと思う。
ヘイデン君が意外に良かった。
しかしながら、このテーマを扱った作品としては
女の蛍風には『マイ・ライフ』の方が好み。
思春期の息子と父の関係よりも、
夫と未だ見ぬ子供の方が感情移入しやすい。
逆に男性には、本作品のほうがしっくりくるのかもしれない。

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