2001年・英
監督/ニック・ハム
出演/ソーラ・バーチ

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イギリスのパブリックスクールの生徒4人が
行方不明になる事件が発生。
その中の一人リズが、突然戻ってきた。
精神科医が、彼女の心をときほぐし、
何があったかを聞きだすが・・・
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世間様より遅れての冬休みから戻りました。
休み明けの初めの作品は『穴』。

この作品はずっと気になっていたのよね〜。
予告編を観て、絶対観たいと期待していた作品。

まずタイトルが『穴』。
そのものズバリ(笑)で、シンプルで骨太。
最近の邦題では珍しい。

それから主演がソーラ・バーチ!
『ゴースト・ワールド』が良かったので
彼女には期待してましたの。

本作品でも彼女の演技はすばらしく、存在感大。

誰の言うことが正しいのか画面に釘付けになる
ストーリー展開もGOOD。
・・・ただし途中まで。

映像でみせられると、人はそれを真実だと思い込んでしまう。
その観客心理を見事についた展開で興味深い。
でも途中まで。

事件の核心にふれる段階まで観ると、
「あぁ〜なんだ〜・・・・・・・」
新鮮味が足りない結末。

作品のテイストとしては『ルール』などのような
学園ホラーサスペンスといったところであろう。

自分はマトモなつもりでも
犯人のような人間に知らず知らずのうちに関わってしまい
悲劇に見舞われることの恐ろしさ。
事件自体はありそうもないことなのだが、
その犯人の心理はひょっとしたら
身近に起こりうることかもしれない恐怖。
ま、そんなことを描きたかった作品なんでしょうな。

劇中、男子シャワー室の場面があり、
「お股」の部分にはぼかしが無く、
しっかりと映っていたのにはビックリ。
いいんですか・・・?いいのでしょうね・・・(笑)

ソーラ・バーチの存在感が良し。
恐怖によって精神が崩壊していく人間心理も良い。
ボカシ無しの男子シャワー室といったサービスシーンもある(笑)

しかしながら、観終わった後、どこか薄っぺらな感じがする作品。

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