『キプール 勝者なき戦場』・・何かがひっかかる
2002年11月21日 洋画アクション2000年・イスラエル/仏/伊
監督/アモス・ギタイ
出演/リオン・レヴォ
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エジプト・シリア軍が突如イスラエルに侵攻してきた。
これがヨム・キプール戦争(第4次中東戦争)の始まりだった。
ワインローブ達は自分の小隊に行こうとするが、
すでに隊は出撃した後。
成り行きで空軍の救急部隊につくことに・・・
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この作品は監督のアモス・ギタイがヨム・キプール戦争で
乗っていたヘリが撃墜された実体験をもとに描かれているそうな。
「フルメタル・ジャケット以来の重要な作品!」と
書いてあったので観てみることにしたんだけど・・・。
118分の作品で3回も寝ちゃったよ・・・。
もっとも『フルメタル・・・』も好みじゃない蛍風だけどね(笑)
いきなり戦争が始まって、急いで小隊に行こうとするワインローブ達。
しかし混乱の中で部隊はすでに出発した後だった。
ど〜すっかなぁ〜、戦車部隊は狭くてヤだしな〜
空軍でも行こっかなぁ〜と思っているところに
空軍の軍医に部隊まで連れていってくれと頼まれ
成り行きで空軍の救急部隊で働くことに。
そんなのアリ?と思うのだが、いきなり戦争が始まったら
予備役とかはそんなもんかもしれないな。
この作品の特徴は、敵兵が一切出てこないこと。
映し出されるのは、ガレキと負傷兵。
毎日毎日、淡々と黙々と爆撃をくぐって、負傷兵を救出する彼等。
彼等の目の前には敵兵はいない。
あるのは負傷した仲間の兵士だけ。
彼等の任務は負傷兵を病院に届けること。
そこには上層部のかけひきや、敵に対する憎しみもない。
戦争の中のミニマムな部分を抽出することで
リアルを演出したのであろう。
道路の向う側に爆弾が落ちた時、悲鳴をあげながら伏せる兵士達。
初めは「なんで?あんなに遠くじゃない?」と思ったのだが
実際はあの距離に爆弾が落ちたら、当然の行動なのだろう。
ハリウッドでは隣に落ちてもタバコを吸っているのだが・・・。
これはドキュメンタリー風の作品を目指したのかもしれない。
物語はない。派手なシーンもない。
面白いか?と聞かれればハッキリ言うが、
これは面白くない。
しかし観終わった後、何かがひっかかる・・・。
戦場では敵や味方なんて考えていられないのかもしれない。
蟻のように、目の前の仕事を黙々とこなすだけなのかも。
いつ終わるか分からない戦争と自分の命に向き合いながら
すりへっていく感情の中で、兵士達は何を思うのだろう。
決して面白いとはいえない作品だが、
これが戦争の実態なのかもしれない。
監督/アモス・ギタイ
出演/リオン・レヴォ
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エジプト・シリア軍が突如イスラエルに侵攻してきた。
これがヨム・キプール戦争(第4次中東戦争)の始まりだった。
ワインローブ達は自分の小隊に行こうとするが、
すでに隊は出撃した後。
成り行きで空軍の救急部隊につくことに・・・
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この作品は監督のアモス・ギタイがヨム・キプール戦争で
乗っていたヘリが撃墜された実体験をもとに描かれているそうな。
「フルメタル・ジャケット以来の重要な作品!」と
書いてあったので観てみることにしたんだけど・・・。
118分の作品で3回も寝ちゃったよ・・・。
もっとも『フルメタル・・・』も好みじゃない蛍風だけどね(笑)
いきなり戦争が始まって、急いで小隊に行こうとするワインローブ達。
しかし混乱の中で部隊はすでに出発した後だった。
ど〜すっかなぁ〜、戦車部隊は狭くてヤだしな〜
空軍でも行こっかなぁ〜と思っているところに
空軍の軍医に部隊まで連れていってくれと頼まれ
成り行きで空軍の救急部隊で働くことに。
そんなのアリ?と思うのだが、いきなり戦争が始まったら
予備役とかはそんなもんかもしれないな。
この作品の特徴は、敵兵が一切出てこないこと。
映し出されるのは、ガレキと負傷兵。
毎日毎日、淡々と黙々と爆撃をくぐって、負傷兵を救出する彼等。
彼等の目の前には敵兵はいない。
あるのは負傷した仲間の兵士だけ。
彼等の任務は負傷兵を病院に届けること。
そこには上層部のかけひきや、敵に対する憎しみもない。
戦争の中のミニマムな部分を抽出することで
リアルを演出したのであろう。
道路の向う側に爆弾が落ちた時、悲鳴をあげながら伏せる兵士達。
初めは「なんで?あんなに遠くじゃない?」と思ったのだが
実際はあの距離に爆弾が落ちたら、当然の行動なのだろう。
ハリウッドでは隣に落ちてもタバコを吸っているのだが・・・。
これはドキュメンタリー風の作品を目指したのかもしれない。
物語はない。派手なシーンもない。
面白いか?と聞かれればハッキリ言うが、
これは面白くない。
しかし観終わった後、何かがひっかかる・・・。
戦場では敵や味方なんて考えていられないのかもしれない。
蟻のように、目の前の仕事を黙々とこなすだけなのかも。
いつ終わるか分からない戦争と自分の命に向き合いながら
すりへっていく感情の中で、兵士達は何を思うのだろう。
決して面白いとはいえない作品だが、
これが戦争の実態なのかもしれない。
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