1996年・チェコ/英/スイス
監督/ヤン・シュワンクマイエル
出演/ペトル・メイセル

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独自の快楽を求める一風変わった6人の男女の姿を描く・・・
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↑ホント、こうとしか書けないあらすじである(笑)

登場人物は、まったく喋らない。
ひたすらに自分の趣向を追及する6人である。

柔らかいのから堅いのまで、お手製のブラシに体を這わせる男
魚の足の指を吸わせて快感に打ち震える女
テレビに映る憧れの女子アナを頭部にした自作の自慰ロボットでイク男
パンの中身をほじくって丸め、それを鼻や耳にいれて陶酔する女
コスプレ男と妄想サド女

途中までは、なんだこの無秩序な展開は?!と思ったのだが
そこでハタと気づいた。
自己の特殊な快楽に浸る彼等を見ている観客は
ノゾキという快楽に浸る7番目の人間ではないのかと。
たった1人で自己の快楽に陶酔している彼等には
言葉など必要ない。
ブツブツ言いながら一人快楽にふけるフェチなんて聞いたことがない(笑)

以前から書いていますが、はい、蛍風はお耳フェチです・・・。

6人の中ではブラシフェチと恍惚状態が似ている(笑)
そのせいか、ブラシフェチシーンが1番分かりやすかった。

ストーリーがあるわけでもなく、6人の人物背景があるわけでもない。
そこにあるのは、ただ自己の快楽を追求する者と
それを傍観している観客だけ。
面白いというわけではないが、なにか不思議な感覚が残る作品。

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