1999年・米
監督/ハンプトン・ファンチャー
出演/オーウェン・ウィルソン

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ヴァン・シガードは旅をしながら、殺人を次々と犯していた。
しかし、人当たりが良く真面目な彼を疑う人は誰もいなかった・・・
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9/23に観た『エネミー・ライン』のオーウェンが良かったので
この作品を観ることに。

ワォ!ワォッ!
この作品のオーウェンはカワイイ〜。
誰からも好かれる好青年の役にピッタリなのねん。
『エネミー・・・』に比べると、顔に甘さが残るが
まぶしそうな笑顔がたまらなく良いのだ〜。

オーウェンの清潔感のあるルックスに
これまた透明感のある音楽。
それなのにシリアルキラーの話なのだから不思議な作品だ。

「どうして人を殺すのかって?殺人が僕を選ぶからさ」
オーウェン扮するヴァンは、憎しみや怒りで人を殺すわけではない。
ただなんとなく有害そうな人物を殺す。
そして殴り殺したり、切り刻んだりしない。
細心の注意をはらい、優しく毒殺するのだ。

なんとも不思議な透明感のある作品。
ジャケットは、オーウェンの顔にあたかも血を連想させるかのような
赤が描かれているが、実際にはこの作品には血はでてこない。

「殺人が僕を選ぶから・・」に表現されるように
激情にかられるわけでもなく、興奮するわけでもないヴァン。
普段は人当たりの良い優等生的存在のヴァンが淡々と犯行を重ねていく。
ヴァンの心の空虚を象徴するかのような静かなストーリー展開。
ヴァンとは対称的にシェリル・クロウ、マーセデス・ルールら女優陣は
影のある存在。この対比が面白い。

ジャケットと邦題は違うほうが良かったんじゃないかな?
もっとメロウな感じのジャケットと邦題のほうが
この作品には合うと思う。

オーウェンのルックスのせいかもしれないが
不思議な透明感のある作品。

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