2000年・独
監督/デニス・ガンゼル
出演/ユーゲン・ボーゲル

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麻薬取り引きだと思い、張り込み捜査をしていたレオとピット。
レオが現場を離れた隙に、容疑者とピットが何者かに襲撃された。
レオは殺人の容疑をかけられたうえに、
謎の組織からも命を狙われ・・・
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RAFは70年代に事件を起こした実在のテロ組織だとか。
ハリウッドのようなこれ見よがしなアクションもなければ、
フレンチムービーのように、延々と理屈をこねるわけでもない。
この作品を一言でいうと、地味。骨太。

西独赤軍派もRAFが起こした事件も何も知らないので
政治的背景が掴めなかった。
ま、それでも同僚殺しの濡れ衣を着せられた男が
独りで真相を暴いていくストーリーなんだなと漠然と見てた蛍風(笑)

しかし、やはりドイツ。
最後は主人公も死んでしまっておしまい。
ハリウッドなら、ハッピーエンドがヒーローの悲劇の死になるだろうが、
現実的なラストはドイツらしいというか・・・。

ガンツの父親がレオに言った台詞、
「テロの犯人は、テロによって誰が恩恵を受けるか考えれば分かる」
テロリストが動き、マスコミが煽り、最後に出てくるのは政治家なんだとか。
そんな風に考えると政治不信になっちゃうな・・・。

この作品で気になった点はオーディオ機器が日本製だったこと。
アカイとかアイワとか嬉しくなってしまった。
それから、ストーリーの展開からは必要性を感じないのに
入浴シーンなど男の真っ裸があったこと。
女性のシャワーシーンなら「あぁサービスシーンね」と分かるけど
男優によるサービスシーンなのか?!
意図が不明である(笑)

華やかさに欠ける地味な作品。

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