2000年・仏
監督/オリヴィエ・メガトン
出演/パトリック・フォンタナ

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連続殺人の容疑で逮捕され、
精神病院に監禁されていたスタン。
彼を無実だと信じた主治医の働きで退院するが、
それと同時に残虐な殺人が次々と起こり・・・
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美しくオッシャレーな映像。
やはりおフランスならではなのか・・・。

ジャケットにもなっている
顔の見えない赤い服の男。これは一体誰なのか?

本作品はこのジャケットを見たときから監督のしかけたゲームが
すでに始まっている。
この男の正体は?
スタンは無実?
誰が真犯人なのか?

登場人物それぞれが怪しく思え、頭はフル回転。
犯人はこいつか?いや、違うな・・・と
確信したり、悩んだり。

ラストに赤い服の男の顔が映されて
初めて観客はこの「ゲーム」に踊らされている駒に
すぎないことを思いさらされる。
この「ゲーム」には初めから出口なんてない。

大抵の場合、こういったラストはあまり好きじゃない蛍風だが、
本作品は腹をたてることもなく、
「やられたーーー」っと脱帽。
美しく、テンポの良い映像のせいかもしれない。

DVDに収録されているメイキングもオッシャレー。
インタビューなしで撮影風景や、
街の様子を集めただけなのだが、
たま〜にある「撮りっぱなし、収録しただけ」のものとは違い、
音楽にあわせた編集が良い。
さすがミュージック・クリップを手がけていた監督の作品。

フレンチサスペンスらしい作品。

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