1999年・米
監督/アンディ・テナント
出演/ジョディ・フォスター
   チョウ・ユンファ

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イギリス人のアンナは息子ルイとともに
シャム王の依頼で皇太子の家庭教師として赴任する。
文化の違いに戸惑いながらも
良心しにしたがって行動する彼女に・・・
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ハリウッド的エンターテイメント性にあふれた作品。
オリジナル版は舞台的な空間に対し
こちらはシャムの自然を美しくとらえた広がりある空間。
赤を基調とした王宮内と屋外の緑の対比が鮮やかで美しい。
加えてストーリーもより政治的部分を盛り込んでいる。

アンナ役のジョディも美しい。
凛とした知的な美しいたたずまいは
アンナ役にピッタリでしょう。
王の側室達も美人。
さすがハリウッド、レベルが高いのぉ〜(笑)

ん〜、しかしながら王役のチョウ・ユンファは
どうみてもシャム人には見えない・・・。
中国人が満漢全席(この漢字でいいのかな?)を
食べてるようにしか見えなくて困ってしまった。
欧米人にはアジア人はみんな一緒ということか・・・?

オリジナル、ユル・ブリンナーの粗野で傲慢だが
純粋な王に心をときめかせたものだが、
こちらのユンファ王は、穏やかな仏教徒的人物に描かれている。
初めはユル王との違いにとまどったものの、
これはこれで良いと思う。

アンナと王は惹かれ合いながらも
互いにそれを口にすることはない。
ん〜、こういうプラトニックな関係には
ジョディはよく似合う!

思慮深い王が感謝の印にと
でっかいゴージャスな指輪をプレゼントするが
王の秘められた思い、そして自分の気持ちに気づいたアンナは
受け取らない。
オーッ!蛍風なら貰うよ貰うよ!
もったいな〜い・・・(笑)

とても残念なことは
♪しゃ〜る うぃ〜 だんすっ ちゃっちゃっちゃ が無かったこと。
この音楽は ぜひいれて欲しかったなぁ〜・・・。

オリジナルはオリジナルの良さがあるし
こちらはオリジナルとはまた違った良さがある。
オリジナル「王様と私」とは別モノと考えたほうが
より楽しめる作品。
満足しました。

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