1998年・米
監督/ヴィンセント・ギャロ
出演/ヴィンセント・ギャロ
   クリスティーナ・リッチ

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刑務所から出所したばかりのビリー。
彼は両親に服役する前「結婚して政府の仕事で遠くに行く」と
嘘の説明していた。
なんとしても妻を連れて帰らなければならない彼は、
偶然出会ったレイラを誘拐し・・・
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面白かった!
こういう作品好きだ〜!

ギャロ扮するビリーは自分勝手な困ったちゃん。
偶然出会ったクリスティーナ扮するレイラに
「これから俺の妻のふりをしろ」
「言うこと聞かなかったら殺す、言う通りにしたら一番の親友になってやる」と
とんでもない脅迫をする(笑)
見ず知らずの男にいきなりこんなこと言われたらどっちもヤだよ〜。

しかしレイラはついていく。
そして彼の両親の前でビリーを褒めまくる。
普通は逃げ出したり、助けを求めたりするんじゃない?
ヘンな子だな〜。

いや、ヘンな子だからこそおとなしくついて行ったのか!(笑)

ビリーは困ったちゃんだが、次第にその困ったちゃんぶりが
いとおしく思えてくる。
母性本能が刺激されるってやつかな?
誰からも相手にされなかったビリーだが、
レイラだけが「あんたはハンサム。愛してる!」と言う。
なんかさ〜・・・
「俺のことを理解してくれる女が絶対にはずだ」って
自分の欠点を改めずにプライドだけどんどん高くなっていく
モテナイ君の映画みたいだ・・・。
世の中そう甘くはないと思うのだが・・・。

DVDの特典として日米の予告編と
ギャロのインタビューが収録されている。
ギャロ版予告編はスタイリッシュ&実験的なもの。
日本版の予告編はギャロ版とは違い
クリスティーナ・リッチを前面に押し出し、
恋愛部分を大きくとりあげている。
知名度のある女優の恋愛モノということで
集客しようとしたんだな〜。

ギャロのインタビューのなかで彼の子供時代が語られている。
劇中のビリーの両親は変な親と思ったが、
ギャロはもっと壮絶な環境で育った。
よくぞここまで成功したなと思う。

ボーリング場でいきなりタップダンスする
クリスティーナの踊りは笑える。
その他実験的な試みにあふれ、楽しめた。

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