1999年・米
監督/クレイ・ボリス
出演/リック・ロソビッチ
   ウド・キアー

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パークランドは上流階級しか生活を許されない居住区域。
100歳を迎えるパークランドの実力者は、
早く新しい臓器を移植しなければ命が危ない。
そこで適合者である警官ジミーを罠に陥れ・・・
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近未来、経済が崩壊し中流がなくなり
上流階級と下層階級しかなくなるという設定は
なんだか本当に起こりえるかもしれない。

発売はアミューズ。
アミューズは良質な作品をだして
いつも安心して観るのだが、今回は
アミューズがSF?と、観る前は少し不安があった。

しかしながら、最近のハリウッドにありがちな
大袈裟なショットやCGもなく、
真相を暴こうとする警官の追い詰められるさま、
生に固執し続ける傲慢な上流層、
その下で働く部下やその恋人など
ひたすら精神面にスポットをあてた作品になっている。

実力者に恩義をかんじている部下は
違法だとしりつつもジョーを罠にはめ、
証拠のディスクのパスワードを
自分を善人と信じている恋人の名前にするあたりは
中間管理職の悲哀を感じさせる。
どこの国でもこのポジションは
板ばさみの連続でツライのね・・・。

もっと人物それぞれを深く掘り下げて欲しかった不満は残るものの
地味ながらも問題を提起させる良質な作品。

今月の目標「SFとラブストーリーを観る」だが、
SFはこれで3本連続となった。
SFに関しては一応目標達成のレベルに近づいた。
毎度の事だがラブストーリーはまだ1本も
観ていない。
そろそろ観ておかないとまずいなぁ〜。

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