1999年・ベルギー
監督/ブノワ・マリアージュ
出演/ブノワ・ポールブールド
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報道カメラマンの父親は車が欲しくて仕方が無い。
フェスティバルで世界記録を更新すれば賞品がなんと車!
息子にも出来そうな種目ということで、
「24時間ドア開閉」を種目に選ぶ・・・
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もう自分勝手な父親です。
「俺の車の為にドアを開け閉めするのがそんなに嫌か?!」と
息子を叱ったかと思うと
「お前なら出来る!出来る!」と励ましたり。
息子も息子で「嫌だ、疲れた」という割には
父親にどやされると淡々と地味〜にドアを開け閉めします。

車の為に息子を叱咤激励する父親、
イヤイヤながらもひたすらドアの開け閉めをする息子、
その親子を取り巻く家族達。
ユーモラスだけど切ない映画。
地味だけど秀作だと思う。

ギネスの世界記録をみると
なんでこんなもんに挑戦したんだろと
思う変な記録が時々ある。
24時間耐久キスとか、四つんばいでサークルを周回するとか。
鼻で笑っちゃうけど、そこに至るまでの経緯は大変な忍耐と努力の結果なんだね。
人生において 何が有意義で何が無意味なことなのか
本当は誰にも分からないんじゃないかな。

ところでこの映画はモノクロだし、とてもさびれた雰囲気の街だし、
車を手に入れるために必死な父親だから、
てっきり昔の映画かと思ったけど、
ラストに2000年を祝う場面があってビックリした、
最近の映画だったのね・・・

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