『メラニーは行く！』・・純粋で一途なのは運命の恋

2002年・米
監督/アンディ・テナント
出演/リース・ウィザースプーン

============================================
ニューヨークで新進ファッションデザイナーとして
成功を収めたメラニー・カーマイケル。
恋人は大富豪の市長の息子アンドリュー。
そのアンドリューからプロポーズされたメラニーはとまどう。
結婚相手として最高のアンドリュー、
問題は彼ではなく、メラニーの秘密にしていた過去だった・・・
============================================

監督は『エバー・アフター』『アンナと王様』のアンディ・テナント。
主演はポスト「メグ・ライアン」のラブコメの女王を狙うリース嬢。
この組み合わせで、期待通りの素敵なラブコメに仕上がっている。

ファッションデザイナーとして成功し、
恋人は富豪の市長の息子でハンサムなアンドリュー。
富・地位・ルックス3拍子揃った彼だ。
乙女心をくすぐる設定ね。

そして乙女心爆発の一つ目のヤマバ。
暗い部屋に案内されると、そこにはアンドリューが。
彼がおもむろに電気をつけると、そこはなんとティファニー！
驚くメラニーにアンドリューからのプロポーズ！
はふぅぅぅ〜ん、乙女心がウットリのため息がでるシーン。
そしてアンドリューから極め付けの一言
「好きなのを選んで」
すてきぃぃーっ！思わず雄叫びをあげた蛍風（笑）

そして当然のことながら、メラニーは「でっかいダイヤ」の指輪を選ぶ。
うんうん、それで良し。
自分の仕事も成功し、彼の格を考えると、
それくらい大きな指輪じゃないと、ね（笑）。

華やかでスタイリッシュな前半とうってかわって
後半はメラニーの故郷アラバマの素朴で剛健な世界が広がる。
メラニーの過去、ジェイクと対決するためにアラバマへと戻ったメラニー。
徐々にメラニーの過去と性格が暴かれていく展開。

アンドリューの母親にして市長役のキャンディス・バーゲンが素晴らしい。
メラニーの少女時代を『アイ・アム・サム』のダコタ・ファニング。
ダコタちゃん、おでこや目元がリース嬢に似ているのね！
似ているといえば、ジェイク役のジョシュ・ルーカス。
なんかこのヒト、ジョージ・ブッシュ（子）に見える。
表情とか角度とかで、ブッシュ大統領に似ているなぁと気になった蛍風。

乙女心を刺激満載のストーリーだが、1つ残念なことが。
それはアンドリューもジェイクも、「良い男」すぎること。
それじゃメラニーじゃなくても迷ってしまうよ。
メラニーの「選ばなかった」方に、もう少しダメダメぶりが描かれていれば
もっと気持ち的にスッキリしたんだけど・・・。

「純粋」「一途」、そんな言葉が思い浮かぶ作品。